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歌うということ vol.4 色を吸い込むための「身体のひらき方」 |中尾建設工業(株)ショールーム
2025.10.14
色鮮やかな空気を吸い込もうとしたとき、陥りやすい罠があります。それは「よし、吸うぞ!」と力んでしまうこと。 かつての僕は、気合が入れば入るほど肩が上がり、喉が締まり、せっかくの「色」を肺の手前でせき止めてしまっていました。まるで、無理やり郵便ポストに大きな荷物をねじ込もうとするようなものです。
色を吸うために一番大切なのは、実は「頑張ること」ではなく、「身体を緩めて、道を開けること」なのです。
まずは、表情から変えてみましょう。 眉間にしわを寄せてはいけません。驚いたときや、大好きな友人にばったり会ったときのように、「目を見開いて、少しだけ口をぽかんと開ける」。 するとどうでしょう。顔の筋肉が緩み、奥の方にある喉のゲートが、ふわりと自然にひらきます。
次に、身体の力を抜いていきます。 130kgあった頃の僕は、重力に逆らうだけで必死でしたが、今の僕が大切にしているのは「ムダのない所作」です 。 重力に身を任せ、肩の荷を下ろす。すると横隔膜が下がりやすくなり、身体の中に大きな「空洞」が生まれます。
その空洞は、楽器の共鳴箱であると同時に、あなただけの「劇場」でもあります。
喉を「吸うための管」にするのではなく、
「色が通り抜けていく美しいトンネル」
にするイメージです。 表情を緩め、身体を空っぽにして、そこへ鮮やかな色が流れ込んでくるのを待つ。自分から掴みに行くのではなく、向こうからやってくる色を「お招きする」のです。
「驚き」と「弛緩」。 この相反するような身体の状態が重なったとき、あなたの肺には、かつてないほど純度の高い「色のついた息」が満たされるはずです。
さて、準備は整いました。次回は、こうして吸い込んだ「色」を、どうやって「声」として放っていくのか。その出口のお話をしましょう。
次回のうたごえ喫茶は10月28日!お楽しみに
