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歌うということ vol.1 呼吸という名の、静かな招待状 |中尾建設工業(株)ショールーム
2025.10.02
MO-TOYです。
今月の「うたごえ喫茶」の幕が上がる前に、少しだけ「歌うこと」の核心——つまり「息」について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
「上手に歌うために大事な息。さて、これはいったい身体のどこに吸うのが正解でしょうか?」
レッスンを始める時、僕は必ずこの質問を投げかけます。 かつての僕は、この問いに「おなか!」と自信満々に答えるタイプでした。130kgという巨体を持て余していた頃、僕にとっておなかはあらゆる情熱(と牛角の肉)を受け止める宇宙のような場所でしたから。
でも、答えはシンプルです。
「肺」なのです。
意外に思われるかもしれませんが、おなかには息を吸い込むポンプも、それを溜めておくタンクも備わっていません。おなかに息を吸おうとするのは、いわば「玄関をノックされたのに、裏口の窓を開けてしまう」ような、ちょっとした愛らしい勘違いなのです。
歌うことは、外の世界にある空気を、自分という楽器の奥深くまで迎え入れる作業です。まずは「肺」という本来の器を、新鮮な空気で満たしてあげること。そこからすべてが始まります。
さて、ではなぜ世の中でこれほどまでに「腹式呼吸」が叫ばれるのか? 次回は、この「肺とおなかの切っても切れない不思議な関係」についてお話ししましょう。