お知らせ

さやの湯で疲れをとるの巻

2025.05.27

新しい湯と、五月の記憶

 

五月も終わりに近づき、日中の日差しは、もうすっかり初夏の顔をしていますね。空は高く澄み渡り、心地よい風が、新しい季節の訪れを告げているようです。そんな日曜日、かねてより心惹かれていた場所へ、ようやく足を運ぶことができました。

板橋区前野町にひっそりと佇む、「さやの湯処」さん。これまで我が家では、「極楽湯」さんや「お風呂の王様」さんといった、お馴染みの温浴施設を愛用しておりましたから、新しい湯との出会いに、ひそかに胸を膨らませていたんです。

門をくぐると、都心にいることを忘れさせるような、趣のある佇まいに迎えられました。石畳のアプローチ、木々の緑、そしてどこからともなく漂う、ほのかな硫黄の香り。そこには、これまでのモダンな温浴施設とは異なる、時間がゆったりと流れるような、和の空間が広がっていました。

湯船に身を沈めると、とろりとした肌触りの琥珀色の湯が、一日の疲れをじんわりと解きほぐしてくれます。天然の温泉が湧き出ているのだと、その湯の温かさとやわらかさから、自然と納得がいきました。露天風呂には、岩や木々が配され、まるで小さな山里に迷い込んだかのよう。鳥の声に耳を澄ませながら、空を見上げれば、都会の喧騒はどこへやら、ただただ静けさが心を満たしていきます。

湯上がりには、併設されたお食事処で、旬の素材を活かした美味しい料理に舌鼓を打ちました。湯で温まった体に、滋味深い食事が染み渡る感覚は、まさに至福。家族みんなで囲む食卓は、旅先の食事のような、特別な味わいがありました。情緒のある建物の中で、心ゆくまで湯と食を堪能し、皆で満足して家路についた休日の終わり。

慣れ親しんだ場所も良いけれど、たまには新しい扉を開いてみるのも、心を豊かにする経験なのだと、改めて感じた一日となりました。湯に身を委ね、心静かに過ごす時間は、私たちに、日々の小さな喜びや、忘れかけていた感覚を思い出させてくれるようです。五月の終わりの、さやの湯でのひとときが、また一つ、心に温かい記憶として刻まれました。

 


日常のなかに、静かに流れる音楽と時間

中尾建設工業株式会社1FショールームにあるCaféすまいるは、地域の方々がそれぞれの時間を過ごせる、穏やかな場所です。ここでは、社会福祉法人JHC板橋会との連携を通して、誰もが心安らぐ空間が日々育まれています。

静かに本を読んだり、隣人とささやかな会話を交わしたり、あるいはショールームの落ち着いた空間に身を置いたり。そしてこの場所では、月に一度、第3または第4火曜日になると、そっと歌声が響く日があります。それは、まるで日常に溶け込むような、心に触れる音楽の調べ。

次回、6月17日には、もーちゃんのSORA色オペラハウスRe:5 『雨と花嫁』という催しがあります。

イタリアのことわざ「Sposa Bagnata,Sposa Felice(ずぶ濡れの花嫁は幸せになる)」というイメージをほうふつとさせる素敵な時間を一緒に過ごせたら幸せですね。

地域の皆様に愛される場所として、中尾建設工業株式会社ショールームがこれからも、皆様の日常にそっと寄り添い続けることを願っています。