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心にしみる映画音楽
2025.05.16
五月の午後に、記憶のメロディを
五月も半ばを過ぎ、日ごとに緑が深まるのを感じますね。そよぐ風が新緑の香りを運び、どこからか、遠い日のメロディが聞こえてくるような、そんな心地よい季節です。この穏やかな午後に、少しだけ、心に残る音楽のお話を綴ってみようと思います。
来る5月20日には、私たちのショールームで、ささやかながらも心温まるコンサートが開かれることになっています。今回は「懐かしの映画音楽」に焦点を当てたものだとか。映画のワンシーンを彩った音楽というのは、不思議と、その時の情景や、一緒に観た人のこと、あるいは、その頃の自分の気持ちまでをも鮮やかに呼び覚ましてくれます。
例えば、あの壮大な愛の物語を彩った「慕情」。スクリーンいっぱいに広がる香港の景色と、切ないメロディが重なり、胸を締め付けられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、太平洋戦争の最中、捕虜と軍人の間にで生まれた奇妙な友情を描いた「戦場のメリークリスマス」のテーマは、聴くたびに、時代を超えて語り継がれる人間の尊厳を思い出させます。そして、若い二人の悲劇的な恋を描いた「ロミオとジュリエット」の甘くも哀しい旋律は、いつの時代も、私たちの中に眠る純粋な感情を揺さぶります。
こうした音楽に身を任せていると、まるで時を超えて、あの頃の自分と再会できるような感覚に包まれます。それぞれが持つ、映画にまつわる小さな思い出の断片が、メロディに乗ってふわりと浮かび上がる。そんな穏やかな時間を、このコンサートで過ごしていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
特別な席を設けるわけでもなく、ただ、心地よい音響の中で、過ぎし日のメロディに耳を傾ける。そんな贅沢な午後のひとときが、きっと訪れる方々の心に、温かい光を灯してくれることでしょう。
日常のなかに、静かに流れる音楽と時間
中尾建設工業株式会社1Fショールームにある「Caféすまいる」は、地域の方々がそれぞれの時間を過ごせる、穏やかな場所です。ここでは、社会福祉法人JHC板橋会との連携を通して、誰もが心安らぐ空間が日々育まれています。
静かに本を読んだり、隣人とささやかな会話を交わしたり、あるいはショールームの落ち着いた空間に身を置いたり。そしてこの場所では、月に一度、第3または第4火曜日になると、そっと歌声が響く日があります。それは、まるで日常に溶け込むような、心に触れる音楽の調べ。
5月19日には、「もーちゃんのSORA色オペラハウスRe:4 『映画音楽を歌う-THE FILM MUSIC』」という催しがあります。スクリーンから流れるようなメロディがカフェの空間を満たし、訪れた方々の心に、穏やかな余韻を残していったことでしょう。
地域の皆様に愛される場所として、中尾建設工業株式会社ショールームがこれからも、皆様の日常にそっと寄り添い続けることを願っています。