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イージーリスニングを聞く
2025.05.09
演奏会の余韻と、小さな発見
五月八日の夜、我が家はささやかな熱気に包まれていました。妻が演奏するイージーリスニングオーケストラのコンサートが生配信され、娘と二人、食い入るように画面を見つめていたんです。クラウドファンディングの恩恵で鑑賞できたその映像と音響は、驚くほど高品質。まるでホールの特等席にいるかのような臨場感に、思わず息をのみました。
ただ、一つだけ心残りだったのは、妻のクラリネットパートがなかなかアップにならないこと。娘が「ママはアップにならないの?」と寂しそうに呟く声を聞いて、私も少し胸が締め付けられました。でも、妻のソロパートが始まると、カメラがすっと寄る。その瞬間、娘の顔にぱっと花が咲いたような笑顔が広がり、私もほっとしました。終演まで、娘は画面に釘付けでしたね。
コンサートの余韻に浸りながら、ふと、これまでの「イージーリスニング」という言葉への認識が、ガラリと変わったことに気づきました。私の中では、どこかリラックスできるBGMのようなイメージだったのですが、演奏されたのは「夏の日の恋」や「ムーンリバー」、「八十日間世界一周」といった、懐かしくも心に残る名曲ばかり。
なるほど、イージーリスニングとは、単に聴きやすい音楽の総称であり、特定のジャンルを指すものではなかったのだと、今更ながらに知ったのです。これまで何気なく耳にしてきたあの名曲たちが、実はイージーリスニングという大きな枠の中にあったこと。それはまるで、長年知っていたはずのものの、また別の顔を発見したかのような、ささやかな、しかし確かな驚きでした。
五月の心地よい風が吹く翌朝、昨夜の音楽がまだ耳の奥で響いています。妻の晴れ舞台を家族で見守り、そして新しい発見もあった。そんな素敵な一夜をくれた音楽に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
日常のなかに、静かに流れる音楽と時間
中尾建設工業株式会社1Fショールームにある「Caféすまいる」は、地域の方々がそれぞれの時間を過ごせる、穏やかな場所です。ここでは、社会福祉法人JHC板橋会との連携を通して、誰もが心安らぐ空間が日々育まれています。
静かに本を読んだり、隣人とささやかな会話を交わしたり、あるいはショールームの落ち着いた空間に身を置いたり。そしてこの場所では、月に一度、第3または第4火曜日になると、そっと歌声が響く日があります。それは、まるで日常に溶け込むような、心に触れる音楽の調べ。
5月19日には、「もーちゃんのSORA色オペラハウスRe:4 『映画音楽を歌う-THE FILM MUSIC』」という催しがあります。スクリーンから流れるようなメロディがカフェの空間を満たし、訪れた方々の心に、穏やかな余韻を残していったことでしょう。
地域の皆様に愛される場所として、中尾建設工業株式会社ショールームがこれからも、皆様の日常にそっと寄り添い続けることを願っています。